PrEPの中断と再開
現在、英国やほかの国のガイダンスでは、他人との接触を可能な限り避けるよう私たちに要請しています。これはカジュアルな性的接触を推奨しないことを意味します。
PrEPを服用している人たちの一部は、性交渉をする予定のない当面の間、服用の中断を決めています。もしあなたが、しばらくの間、PrEPの中断を検討している場合、以下の助言を参考にしてください。また、再び服用をする場合の手順も記しておきます。
PrEPを中断する方法
男性の場合(トランス男性をのぞく)、最後の性交渉のあと2日間PrEPを服用してください。そのあと、服用を安全に中断することが可能です。
例:土曜日に最後の性交渉をした場合、日曜日と月曜日に服用します。
トランスジェンダーと女性の場合、性交渉(膣性交及び「前の穴」による性交渉)した後、7日間PrEPの服用を続けてください。そのあと、服用を安全に中断することが可能です。
PrEPの再開
PrEPの服用中断後、性交渉をしていない場合、普段通りに服用を再開して問題ありません。
男性(トランス男性をのぞく)で、すぐに性交渉をしたい場合、性交渉の2-24時間前にPrEPを2錠服用してください。そのあとは、デイリーPrEP、オンデマンドPrEP、いずれかの服用方法を継続してください。性交渉後の服用はとても重要です!
トランスジェンダーと女性の場合、性交渉(膣性交及び「前の穴」による性交渉)をする前に、7日間PrEPの服用をしてください。そのあとは、デイリーPrEPで服用を継続してください。性交渉後の服用はとても重要です!
もしPrEPの服用を中断したあとに、HIVに暴露する可能性のある性交渉をした場合、PrEPを再開する前に、HIV検査(第4世代抗原・抗体検査)を受検することを強くおすすめします。
デイリーPrEPからオンデマンドPrEPへ服用方法を変更する
デイリーPrEPを中断したあと、性交渉をする機会が生じた場合、オンデマンドPrEPは服用方法の選択肢になります。
オンデマンドPrEPは男性とセックスをする男性(MSM)に対して研究されており、該当しない人たち(トランスジェンダーや女性)には推奨されていません。オンデマンドPrEPは膣性交及び「前の穴」による性交渉には推奨されていません。
オンデマンドPrEPは、ツルバダとそのジェネリック医薬品(TDF/FTC)で研究されており、デシコビとそのジェネリック医薬品(TAF/FTC)では研究されていません。現在、デシコビを服用している場合、デイリーPrEPが唯一の推奨される服用方法です。
オンデマンドPrEPについて詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。
この記事は、PrEPster による COVID-19 tips & tricks Stopping and starting PrEP の日本語訳版です。