PrEPを服用する方法は、主に3つあります。いずれの服用方法も2019年7月の時点で、複数の国際機関によって効果があると認められています。
*オンデマンドPrEPは、WHOから効果があると認められています。
https://www.who.int/hiv/pub/prep/211
*週4日の服用は、CDCによって効果があると認められています。
https://www.cdc.gov/hiv/risk/estimates/preventionstrategies.html
デイリーPrEP
毎日1回1錠を継続して服用します。
(最初に7日間継続服用することでHIVの感染予防効果が得られます)
オンデマンドPrEP(別名:EBDまたは2-1-1)
性交渉の前後の決まった時間に複数回に分けて、PrEPを2錠、1錠、1錠と服用する方法です。オンデマンドPrEPを服用方法として選択する場合、スケジュール通りに決められた錠剤を服用することが、非常に重要です。飲み忘れることがないよう、ご注意ください。
*オンデマンドPrEPは、MSM(男性と性交渉を持つ男性)の場合のみ推奨されており、女性やトランスジェンダーには推奨されていません。
*オンデマンドPrEPは、ツルバダとそのジェネリック医薬品(TDF/FTC)で研究されており、デシコビとそのジェネリック医薬品(TAF/FTC)では研究されていません。現在、デシコビを服用している場合、デイリーPrEPが唯一の推奨される服用方法です。
オンデマンドPrEPの基本的な服用方法は、下記(スケジュール例1)の通り3回に分けて、3日間で合計4錠を服用します。
性交渉の2時間から24時間前に、1回目の服用(2錠)をします。2回目の服用は、1回目の服用の24時間後です。3回目の服用は、1回目の服用の48時間後です(スケジュール例1)。
1回目の服用後、下記のように複数回性交渉をした場合、2回目と3回目の服用はスケジュール例1と同様になります(スケジュール例2)。
1回目の服用後、下記のように連日複数回性交渉をした場合、最後の性交渉後、2回服用します。この例の場合、月曜日が最後の服用になります(スケジュール例3)。
最後にPrEPを服用した日から、7日以内に再び性交渉を行う場合、1錠の服用でPrEPを再開することが可能です。もし、7日以上経過している場合は、2錠の服用で再開してください(スケジュール例4)。
週4日の服用(別名:Ts and Ss)
週に4錠をおおよそ一日おきに、継続して服用する方法です。(例:火曜日、木曜日、土曜日、日曜日。最初に7日間継続服用することでHIVの感染予防効果が得られます)。週4日の服用(別名:Ts and Ss)を服用方法として選択する場合、スケジュール通りに服用することが、非常に重要です。飲み忘れることがないよう、ご注意ください。
この方法は、MSM(男性と性交渉を持つ男性)の場合のみ推奨されており、女性やトランスジェンダーには推奨されていません。
監修者注:現時点(2019年7月)では、この週4日の服用方法(別名:Ts and Ss)は、厳密な臨床試験を経ていないため、海外(および国内)のガイドラインでは推奨されておらず、注意が必要です。