人のHIV感染リスクは一定ではありません。生活環境の変化や時間の経過とともに変わりがちです。たとえば、新しい都市に移ったり、安定していた相手との関係を解消したりすると、感染リスクが高くなる時期がはじまるかもしれません。これらは時に「リスクの時期(seasons of risk)」とも呼ばれます。人はさまざまな理由でPrEPの使用をやめるかもしれません。たとえば、性行動を変えたり、HIV陽性のパートナーのウイルス量が検出限界以下に達したり、あるいは関係が安定してほかと性交渉をしない1対1の関係になったりするかもしれません。PrEPの服用者に対するサポートには、HIVの暴露リスク、PrEPを安全にやめたり再開する方法の啓発といった、PrEPを取り巻く状況の認識を含める必要があるでしょう。 PrEPをやめる場合でも、最後のHIVの感染リスクがあったあとの数日間は、服用を続ける必要があります。