23. なぜオンデマンドPrEPは膣性交の場合に服用できないの?

イギリス国内と国際的なガイドラインは、この点に関して一貫した推奨を出しています。 HIVの感染リスクが膣性交による人へのオンデマンドPrEPは推奨されていません。膣性交の場合、デイリーPrEPが推奨される唯一の方法です。
第一の理由は、オンデマンドPrEPが男性と性交渉を行うシスジェンダー男性に対してのみ調査されており、その主なHIVの感染リスクは肛門性交によるものだということです。
第二の理由は、テノホビル(PrEPに含まれる2種類の薬物成分の1つ)が組織内で十分な濃度に達する時間に差があり、直腸に比べ膣でははるかに長い時間を要するためです。つまり、膣性交の場合、オンデマンドPrEPでは充分な効果が期待できないということです。